ほどほど治安のいい日本にくらべて、何かと身の危険を感じることもある海外旅行。
そのため、海外旅行に行くときは、必ずその土地の治安や窃盗などのあらゆる情報を、前もって調査している。
しかし、今回のロサンゼルス旅行では、危うく詐欺に引っかかりそうに・・・
初めての経験だったので、「本当にこんなこともあるのか~」と、引っかかりそうになったことを悔しく思ったわけです。
これから行く人がルンルン気分のところを、わたしと同じように、イヤな気分で旅行が台無しになってはやりきれない。
したがって、現地であった出来ごとを共有するので、念のため、心にとめておくと安全です。
その詐欺師に出会った場所というのが、クリプト・ドットコム・アリーナの広場。
アリーナは、ダウンタウンにあり、NBA バスケットボールチームのレイカーズの本拠地でもある。その広場には、有名なバスケットボール選手の銅像があって、写真撮影できる人気スポット。
インターコンチネンタルホテルから、まっすぐ徒歩15分くらいで着く。人はそれほど多くおらず、日本人で来ていたのは私たち2人のみだった。
そう、このクリプト・ドットコム・アリーナの広場で、運悪く、アメリカ黒人2人組の詐欺師に出会って(捕まって)しまった・・・。
そもそも、どんな詐欺に引っかかりそうになったかというと。
ロサンゼルスで有名な「CDに名前書け→マネーくれ」詐欺
CD詐欺、とでも言いましょう。
相手からいきなり「無料でCDやるよ!」と言われ、CDを渡される。つぎに、「あなたの名前をCDに書け!」とペンを渡される。
そして、もしここでCDに名前を書いてしまったら、ジ・エンド。
書いたとたんに形相が変わり、「お金を払え!」と、請求地獄。
支払いを拒否し「CDを返します」と言うもんならば、「あなたが名前を書いたから、もう売りもんにならない。あなたが買い取れ!」と言われ、支払いをせざるを得ない状況に・・・。
これが、CD詐欺の一般的なやり口。
ただ、わたしが捕まったのは、こんな単純なものじゃなかった。アプローチの仕方が違うので、すぐに ”CD詐欺” だとは気づかない。
その巧妙なアプローチの仕方とは・・・
「写真を撮ってくれ」と接近アプローチ
そう、「写真を撮ってくれ」と、まず疑う余地のないことを言って、接近する方法。
誰でも一度は「写真を撮ってください」と言われ、撮ってあげたことはあるかと。
その相手のオープンマインドな、いかにも「怪しくありません!」と言っている状況から、まさかのCDが最後に登場する。しかも、CDが登場するまでに、まだやり取りがある。
詐欺師が「素性」を語りはじめる
アメリカ黒人2人組から、「写真を撮ってくれ」と言われ撮ったあとのこと。
すかさず、2人が流ちょうに、用意していたであろう ”(ニセ)素性” を語りはじめた。
緑色のミリタリーシャツを着た黒人の1人は、「沖縄出身で、元アメリカ軍だったんだ」と。
また、ドジャースの青色帽を被ったもう1人の黒人は、「元プロバスケ選手(NBA)で八村塁と戦ったことがあるんだ。凄いだろ」と。
あたかも『日本人とは縁があるんだぜ~。親近感わくだろう?』といった、親しみやすい素性を演出。そして、相手が『これは上手くいく』とでも思ったのだろう。とうとう、アレが登場する。
「素性」を語った流れでのCD登場
ミリタリーシャツを着た1人が、「彼(ドジャース帽を被ったもう1人)のCDだ!元プロバスケ選手のCDをやるよ!」と、なんとCDが出てきた。
決まり文句として「NO MONEY!FREE!FREE!」と、強引にでもCDを手に取らせようとする。
あまりに手に取らないので、「ペンでどうか、あなたの名前を書いてくれ!お願いだ!」と、ペンを無理矢理握らせようと必死。
ここでやっと、あの ”CD詐欺” であることに気づいた。
もしも、”CD詐欺” に巻き込まれたらどうするか?
ベストな対処法は、その場を去る。
相手は思った以上に強引で、その場にいる限り、あらゆる口車を使ってきます。
しかし、その場を去った瞬間、『今までの親近感はなんだったの?』と思うほど、白けた顔をし、そっぽを向き、別のターゲットを探しに・・・。
振り返らず、その場から去りましょう。
私が引っかかりそうになった、詐欺の手口をまとめておきます。
【一般的なやり口】
【巧妙なやり口】
CDに名前を書いてしまったら、ジ・エンド。対処法は、その場を去る。
今思えばツッコミどころも
と、今思えばおかしなところが満載でした。
クリプト・ドットコム・アリーナの広場は注意
ダウンタウン周辺を散策する予定があるかたは、アリーナ広場での詐欺には注意を。
もしかしたら、同じ2人組がウロウロしているかもしれません。
ちなみに、インターコンチネンタルホテルからアリーナまでは、大通り。昼間の散策なら、徒歩でも行ける距離です。
以上、ロサンゼルスで詐欺に引っかかりそうになった出来事でした。ぜひ、お気を付けて・・・