この記事は次のような人におすすめ!
・ドリッパーの素材の違いで味が変わる理由が知りたい
・コーヒーをもっと美味しく淹れたい
コーヒードリッパーの素材を、ガラリと変えてみました。
今まで使ってたのは、カリタの陶器製ドリッパー。お手頃な価格なうえ、割れても買いやすい。
しかも、初心者でも淹れやすいということで、ずっと使っていました。
しかし、この陶器製ドリッパーから、金属製のドリッパーに変更。
すると、毎朝のコーヒーの味が、びっくりするほど劇的に美味しくなったわけです。
新しく購入したドリッパーは、こちら。
念願の銅製ドリッパー、カリタ ウェーブシリーズ の銅製ドリッパー TUBAME 燕 です。
『Made in TUBAME (新潟県燕市)』の純日本製。どうせ買うなら手の込んだいいものを、と思って日本製のカリタの燕を選びました。
ドリッパーの素材を変えたら、コーヒーの味がどう変わったかというと。
こんな感じで、雑味がなくスッキリしたコーヒーになり、とても衝撃をうけました。
ひと口飲んだだけで、「あっ!美味しい!」と、思わず言葉がでるほど。
コーヒー嫌いな夫も飲むように
コーヒー嫌いな夫も、このTSUBAMEでいれたコーヒーを飲んでから、コーヒーを度々飲むように。
「味が違いすぎる」と、同じ意見。むしろ、お店で飲むよりも美味しい印象。
もっと早く変えていれば良かったなー、なんて思うほどです。
なぜ、こんなにも味が変わったのかというと・・・
お湯の温度差が原因でした。
私の体験談だと、
というように、ドリッパーの素材によって、お湯の温度に差があったワケです。
そうなると、「陶器ドリッパーがダメ!」と言っているように聞こえますが、それは違います。
どうも一番の要因は、ドリッパーの素材の性質を理解せずに使っていたこと、でした。
陶器の性質を理解すると、つぎのようにいれるのが正解・・・
陶器ドリッパーで美味しくいれるコツは、ドリッパーをしっかりと入念に温めること。
なぜなら、陶器製ドリッパーは重くて厚いため、一定の温度をたもつのに時間がかかるから。そのため、しっかり温めてから使わないと、お湯の温度が下がってしまうのです。
私の場合、ドリッパーを温めずに使っていました。
そのため、お湯を注いだ瞬間から温度がかなり下がり、雑味のあるまずいコーヒーになっていたわけです・・・
ズボラな性格上、ドリッパーを温めてから使うだなんて面倒くさい・・・。
だから、陶器製ドリッパーを使うのをやめました。
しかも、朝のコーヒーは早く淹れたいわけです。それを満たしてくれるのが、金属のドリッパーでした。
銅製ドリッパーにした理由は、軽くてすぐに温まるという手軽さと、陶器のように温める必要がないからです。
金属ドリッパーの中でも、銅は熱伝導率が高く、すぐに一定の温度を保ってくれます。ちなみに、金属の熱伝導率は、高い順から並べるとこうなります。
ダイヤモンド>銀>銅>金>アルミ>>>ステンレス
「材質別に熱伝導率を比較すると見えてくる銅の「コスパ」」
その中でも、金属素材でよく見かけるドリッパーは、ステンレスと銅。
最初、ステンレスと銅のどちらにするか、ちょっと迷いました。
しかし、銅のほうが熱伝導率も高く、見た目もお洒落。「毎朝、使うなら・・・」と考えたら、銅のほうが気分があがる。それで、銅に決めました。
『ドリッパーを変えよう』とキッカケになったのが、こちらの本。
ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典さんの著書。
ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方
普段、ドリッパーの素材まで気にして、コーヒーをいれたことはありませんでした。
ですが、この井崎さんの著書が、『ドリッパーの素材で味が変わる』ということを教えてくれたわけです。
この本に出会わなかったら、今でもまずいコーヒーを飲んでいたことになるので、とても感謝してます。
な!なんだ、このコーヒー!?~井崎さんの著書から~
素材別にみるドリッパーの特徴
ちなみに、井崎さんの著書から、ドリッパーの素材ごとの特徴をまとめると、つぎのようになります。
このように、事前にしっかりと温める必要がある素材なのか。
それとも、温めなくてもいいけど、冷めやすいから長時間抽出には向かない、など。
ドリッパーの素材の特徴を理解して淹れると、劇的にコーヒーの味が変わってくる、とのことでした。
今まで「なんとな~く」使っていたコーヒードリッパー。
しかし、その素材の性質の違いが、コーヒーの味に大きく影響を与えていたわけです。
そのため、性格やライフスタイルによって、自分にあうコーヒードリッパーを選択するのがとっても重要。
残念ながら、陶器ドリッパーは私の性格にはあいませんでしたが、銅はピッタリでした。
同じように、陶器ドリッパーを温めるのが面倒だと思う場合は、銅のドリッパー、とくに カリタのTUBAME はおすすめです。