「くっつかない」が売りのテフロン加工のフライパン、即やめました!ポイっです。
使うのをやめた理由は、ある映画をみて大衝撃をうけたから。その映画がこちら、『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』。
日本でPFOA・PFOSなどのフッ素化合物の危険性をニュースで取り上げられる少しまえに、WOWOWでやっていてたまたまみました。
たまたま観たわりには衝撃的すぎて、新しく鉄とステンレスのフライパンを買ってしまうという衝動買いの始末。とはいえ、安心と安全を買ったと思えば安いものです。
この記事は次のような人におすすめ!
・「テフロン加工のフライパンをやめようかな~」と悩んでいる
・テフロンのフライパンをやめた人からその理由を聞きたい
・安全なフライパンを探している
私がテフロン加工のフライパンをやめたきっかけは映画です。
なので、映画の話題を出しつつ「やめたワケ」と「安全性の高いフライパン」について紹介したいと思います。
まずは、かる~く映画について紹介します。
1998年、アメリカでの実話をもとにした映画です。
主な内容は、1人の弁護士が化学薬品メーカーのデュポン社(大企業)に闘いを挑むストーリー。
デュポン社は、アメリカで規制されていない化学物質(フッ素化合物)を不正に土地に埋め隠蔽。
デュポン社は、フッ素化合物がまわりの土地の環境汚染と、生物や人体に影響があることを知りながらも、企業の利益追求のために長年隠し続けていた。
異変に気づいた住民の1人が、主人公である弁護士に調査の依頼をする。
身近なものにもフッ素化合物が使われていることに気づいた弁護士。「ただごとじゃない!」と腹をくくり、勝算のすくない大企業に対し訴訟をおこす!
そんな、90年代に問題になっていた内容の映画をみて、テフロン加工のフライパンをやめた理由を紹介します。
ちなみに、「テフロン」=「フッ素樹脂」のことで、テフロン加工されたフライパンには、もちろんフッ素化合物が使われています。「テフロン」はこの映画にも出てくるデュポン社の商標。
映画をみて、フッ素化合物がとにかく危険であることを知ったからです。
フッ素化合物=フォーエバーケミカル
フッ素化合物は別名「フォーエバーケミカル」と呼ばれています。フォーエバー、つまり永遠。永遠に消えることがないので、ずっと残りつづけます。
つまり、フッ素化合物を土地に埋めても、循環されずに残る。口にいれても消化されず、体内に残る。どうしようもないですね。
映画の台詞で、「フッ素化合物を食べ続けたらどうなる?」と返ってきた専門家の答えが、「車のタイヤを食べ続けるようなものだね」と、まさに絶句です。
生物や人体にあたえる影響が大きい
土地に埋めたフッ素化合物は残り続け、その周辺を汚染していきます。
その周辺の水を飲んだ牛はどうなったか?臓器肥大、頭がおかしくなり狂乱し人を襲う、ワケもわからずにバタバタと天国にいくさまです。
さらに、その周辺の水を人が飲んだら?真っ黒い歯や最悪○ンに。
これは映画の話しです。でも実話です。
もう1つの理由は、利益追求のために隠蔽までする企業からは買いたくないと思ったからです。
酷かったのが、会社の幹部がテフロン(フッ素化合物)の人的影響に気づきながらも、会社の従業員を使って人体実験をしていたこと。フッ素入りのたばこを従業員にあたえ、その影響を影で調べていたり。
つまり、人体影響を知っていた。
けど、当時くっつかないフライパンなんて魔法のようで、飛ぶように売れる。だから人体影響よりも利益追求をしたわけです。
もう映画みながら焦りました。「こんなものを使っていたのか!」と。
ここまで、テフロンの危険性とテフロンフライパンをやめたワケを、映画をもとに紹介しました。
けど、もしかすると「フライパンに使われている“PTFE”なら安全なんじゃないの?」と思うかもしれません。なので、安全性に厳しい海外ではどういう評価をしているのか調べてみました。
海外では、PTFEの安全性に疑問の声があるようでした。とくに、PTFEについての研究がされていないので、安全だと言い切れないことが理由のようです。
つまり、安全性を重視しないのであれば、テフロンのフライパンを使うのもありかもしれません。
テフロンはくっつかないので便利です。洗うのもラクちん。どうしてもフライパンが焦げつくのが嫌ならテフロン一択でしょう。
ただし、劣化が早いのでまめに買い換える必要があります。
私は映画をみてテフロンに疑問をもったので、「安全なフライパンの素材はなんだろう?」ということで探してみました。その結果、鉄とステンレスがいいことがわかったのです。
鉄は人体にも必要で無害(サプリなどの過剰摂取を除く)。
ステンレスは、家庭内で調理する分にはかなり安定している素材で安心。
ステンレスに含まれる「クロム」という物質が変性した「六価クロム」は、発がん性物質となることが懸念されています。しかし、六価クロムは1000度を超える高温で発生するものです。調理で1000度を超えるまでフライパンを熱するのは現実的に難しいので、調理でステンレスフライパンを使っても人体に悪影響を及ぼすことはないでしょう。
安全性が高いステンレスフライパン!理由と危険なフライパンを解説-クーベル
とは言え、鉄フライパンにもデメリットはあります。
買ったばかりの頃は油になじんでいないので、焦げつきやすいです。お米などのデンプン質のある素材や、お肉のタンパク質もくっつきました。
けど、1年ほどたつ頃にはほとんどくっつきません。使う前のルールとして「しっかり温めて油をひき、冷ます、またしっかり温める」を守ればほぼ問題ないです。
また、酢やトマトなどの酸に弱く、これらの食材を調理しすぎるとフライパンに穴が開いてしまいます(孔食)。経験上、トマトや酢料理を作ったことはありますが、1回そこらで穴があくことはありませんでした。
一方で鉄フライパンは、安全であるうえにこれらのメリットがあります。
鉄フライパンを使い始めて感動したのが、料理が断トツに美味しくなることでした。味が変わります。野菜はシャキシャキですし、高温調理ができるので短時間で仕上がります。
また、鉄フライパンは油を染みこませることで育っていくので、ブラシでお湯洗いのみ。使えば使うほど油が染みこんでいくので、初めにくらべて使いやすくなるのも特徴。ニオイや汚れが気になるときだけ、洗剤洗いすればいいので、とてもお手入れがラクなんです。
ステンレスフライパンも鉄フライパンと同様に、使う前にひと手間かかります。やり方は鉄フライパンといっしょで、「しっかり温めて(水をたらすと水が転がる状態)油をひき、冷ます、またしっかり温める」。
油をひいたあとに、しっかりと冷ますことで、油の膜が作られます。その膜があることで、食材がくっつかないわけです。これを怠ると焦げつきやすくなります。
また、ステンレスはとにかく重い。鉄フライパンよりも重い。なので、洗うのが大変です。
ステンレスで感動したのが、お肉や魚がパリッと焼けること。まるでお店みたいにジューシーに焼けました。熱伝導率がいいので、短時間でしっかり焼けます。
また、ステンレスは強度があるので、金属たわしなどでゴシゴシ洗えます。洗い方に気をつかわないのでラクですね。
使う前のルールさえ守れば、ステンレスはどの料理とも相性ばつぐん。メーカーによってはオーブンOKのものもあり、料理のレパートリーが増えます。
最終的に安全なフライパンを探し求めた結果、鉄とステンレス両方のフライパンを買いました。
なぜなら、両者のデメリットをおぎなっているから。
「最初、鉄フライパンだけでいいかな?」
とも思ったのですが、酢やトマト料理にはあまり向いていないので、そのときは万能なステンレスフライパンを使ったほうがいい。
「それならステンレスフライパンだけでもいいか」となりますが、鉄分も手軽にとりたいし鉄フライパンは使いやすい。なので、作る料理によって使い分けています。
いろいろと迷ったあげく買ったのは、日本製の鉄の極フライパン。
ステンレスは、ドイツ製のフィスラーのステンレスフライパンです。鍋もフィスラーで揃えました。フィスラーは20%OFFになっているので、今が買い時かもしれません。
そういうわけで、テフロン加工のフライパンは安全性の理由からやめました。海外でも、テフロンに使われているPTFEについて研究されておらず、安全性も未知数なのでなおさらです。
日本でも最近になってようやく、PFASなどのフッ素化合物の危険性が知られることに。アメリカでは90年代に問題になっていたので、ちょっと遅すぎますね。
安全性を気にしないのであれば、テフロン加工のフライパンを使い続けるのもいいかもしれません。もしも、安全を考えるのであれば、鉄かステンレスのフライパンを考えてみてもいいですね。